奇経医学研究会
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中野邦雄 理事挨拶

 私の奇経治療との出会いは、1975年、間中喜雄先生の実技を見させていただいた時です。五十肩が奇経の宗穴である外関と臨泣のみの刺鍼で、どうにもこうにも挙がらなかった手がいとも簡単に挙がったのには大変驚き、感動し、今でも私の脳裏に焼きついています。

 それからというもの、私は奇経治療に魅せられ、中島直胤先生の現代奇経治療研究会に入会し、一生懸命勉強させていただきました。中島直胤先生の血のにじむような研究でなんとか治療法が確立されようとしていた時、不幸にも中島直胤先生は病気で亡くなられてしまいました。

 そのあとを受け継ぎ、時任みち先生が立ち上がられ、原点である古典に立ち返り、研究に研究を重ね、大変な苦労のすえ、現在の治療法を確立されました。それまでは体系立てて教えるのも、学ぶのもなかなか難しい奇経治療でしたが、時任先生による古典の新しい解釈、研究に基づき、非常に解りやすく体系付けられ、治療法の確立とともに理論的な裏づけ等もしっかりとした形にまとめられました。

 しかしながら、残念なことに、時任みち先生も病気の床に倒れられ、6年も経過してしまい、このままではこの素晴らしい治療法を後世に伝えることが出来ないとの危機感で、スタッフからの要請や会員の方からの応援により2004年に会長に就任することといたしました。

 この治療は脉診により臓腑の虚実を判断し、それによって証を決定します。証に基づいての取穴はもちろん左右の治療側、刺鍼の順序、刺鍼の方向までが、全てきちんと決めてありますので、簡略な脉診によって、誰にでもできる再現性のある治療法です。
 当会では、理論だけでなく、治療を実際にできるように実技を徹底的に教えています。

 この奇経治療は本治法であり、総合治療です。身体全体を調節し自然治癒力を高めます。そしてなお且つ即効性があります。
 基本的に4穴に刺鍼しますが、第1穴目の浅い刺鍼
1本のみで硬結や痛みが緩解します。初めての患者は驚き、不思議がります。
 このように即効性があり、治療していて大変面白く、素晴らしい治療法を是非、皆様にも習得していただき、一人でも多くの病める人の為に献身的治療をしていただき、鍼灸業界の発展に寄与していきたいと考えております。


中野邦雄


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